2023/07/30
講師である富良野GROUP久保隆徳さんの冒頭の言葉は、富良野塾主催者であった脚本家倉本聰さんの思い出から始まりました。
「夢を持っている人間には金がない。それを引き受ける代わりに2年間の共同生活を送った。農業をやりながらの役者生活だった。」
その結果、卒業生は370名程になり、ハリウッドに行った方やドラマ『DR.コト診療所』の脚本を書いている方もいるそうです。
ここにいきついた秘訣はこの言葉に現れているかと思います。
『役者は地に足がついた人間じゃなきゃダメだ』
皆さま、こんにちは。
トータルバランス美容プランナーの小原 木聖です。
今日は所属している北海道中小企業家同友会札幌支部共育委員会のセミナーをレポートします。
以前にも何度か開催させていただいたこちらのセミナーシリーズ。
今回は昨年の合宿と絡んだ総集編という部分もあったかと思います。
【セミナー内容】
2021年以来となる、久保氏による演劇的手法を取り入れた学習会を開催いたします!!
「部下にもっと自主性を発揮してほしい」「社内の雰囲気が良くならない」「管理職・リーダーの負担が増大している」「激変する外部環境に対応する組織づくりとは?」などの悩みはありませんか?
今回は、非言語コミュニケーションによって、多様化する社内外のコミュニケーションをより円滑にするための学習会です。
体験型ワークショップを通じて「社員間の主体的な行動と相互作用の促進」「洞察力を深めて社員の個性を把握」「社員の変化を促すサポート」などVUCA(ブーカ、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)時代を生き抜く経営者に求められる要素を学びます。
会員の皆さまだけでなく、自社の明日を担う幹部社員の参加も大歓迎です!
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テーマ: コミュニケーション不足を解消できる経営者とは?!
~あなたの言葉、ちゃんと伝わってますか?~
講 師: 富良野GROUP 久保 隆徳 氏
〈講師プロフィール〉
福岡県生まれ。富良野GROUP(元「富良野塾」)を中心とした舞台の他、TVドラマ・CMなど多方面で俳優として活躍中。
ワークショップの指導経験を活かし、2010年度より北海道教育大学の「演劇的手法による教員養成の為のコミュニケーションプログラム」プロジェクトに参加。
俳優業と年間80本以上のワークショップの他、北海道教育大学、富良野高校の非常勤講師を務める。
研修実績…サントリー企業研修,JTB教育担当研修, 富良野市職員新人研修,札幌市薬剤師新人研修,JC岩見沢 ほか多数
【過去の内容】
富良野グループ 非言語コミュニケーション 立場と振る舞いの関係性
経営者の創造力をUPする~富良野グループ久保氏によるインプロメソッドセミナー~
今回はシアターゲームである「イルカの調教」という題材を使って、コミュニケーションの本質を検討していきました。
実は合宿でも体験したワークなのですが、合宿の時とはまた違った気づきや学びを生み出しました。
つくづく、コミュニケーションとは関わるメンバーや環境によって多いに変化し、作用されるものだと思います。
与える側の努力(思いやり、正確さ、タイミング等)だけではなく、受け取る側が相手から答えを引き出そうとする努力が大きく際立っていたように思います!
今回は経営者だけではなく、学び意欲の高い社員さんの出席も多かったせいか、上記のようにより充実したものとなりました。
皆さまからの感想の言葉もひろってみたいと思います。
【感想①】
昨年の久保さんの、伝えることと伝わることは全く別物という事が体感できました。
発信側と受け手側、双方の意思疎通、お互いをお互いに知ろうと思う気持ちが無ければすれ違いしか生まれなくて何もなしえることができない、双方のコミュニケーションが大事だという事が収穫でした。
事例は演劇の世界かもしれませんが会社経営、労使関係につながるいい勉強会でした。
時間が無くて仕方なかったですが、もう少し尺を長くして質疑応答の時間をたくさん取れれば尚よかったかなーと思います。
【感想②】
久しぶりに講師の久保さんや委員の皆さんにあえ、元気な様子で良かったです。
久保さんによる倉本先生の話や高校生の話が忘れられません。
合宿にも参加したので一度経験したことのあるワークでしたが、また違った感覚と収穫がありました。
今回のセミナーに限らず、参加者の自己紹介もあると良いと思います。
【感想③】
富良野GROUP久保さんの学習会、初の参加でしたが、正直2時間では短すぎると感じるほど、あっという間でした。
頭でわかっているはずのことが、久保さんのようには、なかなか感じ取れないと痛感しました。
でも、この感覚、このコミュニュケーションのやり取りこそが、普段の職場、仕事の現場で起きていることだと実感します。
今度はじっくり受講したい。考えるより、体感で学びたいと思う貴重な体験でした。
私なりのまとめ。
イルカとは、私たちリーダーポジションにいる人間が指示を出すべき相手をイメージしたものだと考えられます。
・何も反応がない時の不安感、行動に自信が持てない
・指示が多すぎるゆえの混乱
・イルカ側からも歩み寄る姿勢
・言葉以外から伝わるメッセージ
講師の久保先生が、合宿の時に言っていた言葉、
「このワークは、リーダーや経営者のポジションにある方にこそ是非やっていただきたい!」
そうおっしゃっていた意味がよくわかりました。
私も自社以外の仕事や所属する場所で、イルカ側のポジションにたって困惑する場面があります。
やはり、あまり困惑する場面が多いとモチベーションが下がるのは事実だなと思います(苦笑)
今回のセミナーはゲーム式であった為か、すんなりと自分の気づきに結びついたように思います。
それゆえに印象が強く、リーダー側の立ち位置において、イルカの状況は自分の心にしっかり刻んでおかねばと思った内容でした。
貴重な学びの時間を約30名の皆さまと共有出来て、とても有意義でした。
誠にありがとうございました!