2022/10/02
役者というものは、あったその場で人との関係性を作らなければならない。
はじめて会ったもの同士であっても、親子や恋人などを不自然なく演じていくもの。
人との関係性が大事であることを学ぶ仕事でもある。
皆さま、こんにちは。
トータルバランス美容プランナーの小原 木聖です。
過去2回、中小企業家同友会:共育委員会で好評だった
「倉本聰さんの理念に基づき、演劇のメソッドでコミュニケーションスキル向上を図る」富良野Groupさんによる合宿セミナーが開催されました。
コロナ禍で二年延期の末に、ついに開催!
過去2回の内容はこちらから
第1回目:富良野グループ 非言語コミュニケーション 立場と振る舞いの関係性
第2回目:経営者の創造力をUPする~富良野グループ久保氏によるインプロメソッドセミナー~
雨の中、札幌から富良野へ各自車で移動し、富良野演劇工場にて集合。
このような素敵な場所で合宿だなんて、とてもラッキーですよね。
まずは、演劇工場の中を見学させていただきました。
自治体が加わってこのような演劇工場を作ったのは、富良野が初だそうです。
席数はマックスで302名、余裕を持って座っても100名を収容できるそう。
また、舞台裏には倉本聰先生のお部屋があり、なんでもこちら●千万円かけて作られたそうです。
木の香りが漂い、とても落ち着ける空間でした。
さて、さっそく1日目のワークショップがスタート。
シアターゲームという方法を用いて、各自がそれぞれ自分の中の気づきを得ていくものです。
この時に、冒頭のメッセージが投げかけられました。
役者というものは、あったその場で人との関係性を作らなければならない。
はじめて会ったもの同士であっても、親子や恋人などを不自然なく演じていくもの。
人との関係性が大事であることを学ぶ仕事でもある。
さて、ウォーミングアップに身体を動かすゲームをした後は、「しりとりマラソン」からチャレンジです。
共育委員会の初めでも行っているので、皆さん上手く出来たはず(笑)
いかに自分の中の検閲官を外して、自由に発想が出来るのかが重要です。
次に、「ステータス」について、ゲームをとおして体感していきました。
私たちの関係には必ずステータスが存在するものです。
それに気づき、自分はどういう自分で在りたいのか?
こちらも重要なテーマです。
1日目の最後は「ジェスチャー・伝達ゲーム」。
私たちが相手を理解する時に、言葉以外のところから多くのヒントを得ていることに気づかされます。
参加者の皆さんも私も、たくさん身体を使って、心地良い疲労感を味わいました。
さっそくホテルに戻って、富良野の中心部にあるふきのとうさんへ。
役者さんが集まる温かい雰囲気のお店です。
ボリューミーで美味しいお食事をいただき、皆さんもさらに笑顔になって、話が弾んでいました。
翌日午前9時、二日目のワークが始まりました。
講師の久保さんが私たち経営者(人を導く側)に必要なワークだと何回もおっしゃっていたもの、
・イルカの調教
・コンセンサスの取り方
この二点が行われました。
言葉もアイコンタクトもジェスチャーも使わず、ただ「リン」という鈴の音を表わす言葉だけで、
相手に自分のして欲しいことを伝えるワークです。
「伝える」ことと「伝わる」こと、そして、その方法についていろいろ気づきと学びがありました。
そして、多数決ではなくそれぞれの意見を一つにあわせるためのコンセンサスの取り方のワークは、
あるストーリーの登場人物をとおして、まとめられました。
多数決ではない方法での決め方は、自分の意見が通らなくても納得がいく結論に至ると痛感しました。
これからの時代、多様化する人材を活かし、『人財』に変える為にはとても不可欠なことだと思いました。
私にとって、この気づきと学びは大きな意味を持ちました。
あっという間の合宿が終了。
皆さんの感想も、楽しみながら気づきがいっぱいで、本当にアッという間だったという声が多く聞かれました。
最後は、久保さんのご厚意で富良野塾跡地を見学させていただきました。
ここでは、スマホは圏外となります。
デジタルデトックスの世界です。
豊かな自然と木の香りが立ち込め、日頃とは違う空間であることを感じました。
過去に塾生の方々が共同生活をとおして、倉本聰さんから多くの学びを得た場所。
共同生活をとおして、人間というものを知り、体感し、時に寄り添いながら、経験が役作りにつながる。
私にはそう感じられました。
最後に、日頃から研修などの学びの時間を大切にしている私ですが、何を学ぶかの他に重要だと思っていることがあります。
それは、誰から学ぶのか、誰と一緒に学ぶのかということです。
一過性のテクニック論なのか、自分の中の「不変」となる学びとして得られるものなのか。
教えをうけることを縦糸とした場合、どんな横糸が重なり、結果どのような織物になっていくのか。
両者の充実こそが活きた学びに不可欠な要素なんだろうなと改めて思った次第です。
久保先生、岩本さん、参加者の皆さん、貴重な体験をありがとうございました。
最後に、参加者の皆さんの感想をご紹介させていただきます。
①Mさま 女性
2日間の共育委員会富良野合宿。自分をさらけ出し自分と向き合う2日間。
めちゃくちゃ笑って、悩んで、考えずにむしろ失敗する事を良しとするワークの数々。
気づきが半端なく身体に染み込んでくる様な感覚。
いつもの机に座って受ける講義との大きな違いを感じました。
随所に自分に欠落している部分を感じつつ対峙しながら仕事や社員との関わりに必要不可欠な事柄がジワジワと沸いてくる感じ。
ワークは富良野演劇工場という劇場のしかもステージをお借りした事により不思議と最初の緊張感から解放感へシフト。
最後は特別に富良野塾へ案内して頂き過酷且つ濃厚なお話も印象に残りました。
素晴らしい体験をさせて頂きました。
②Iさま 男性
参加したみなさん、大変お世話になりました。
セミナーは参加者のレベルによるところも大きいと思いますが、メンバーに恵まれて、より有意義なものになったと感じています。
今回の研修は、僕自身が5年前から探していた「演技力=表現力アップで、売れる営業マンを育成」セミナーみたいな方向で、
まさしくこれよ、これこれと言った軽いノリで、リサーチがてら申し込みました。
が、しかし、参加してみると演劇というものを甘く見ていたというか、軽く見ていたというか、
まだ良く理解してはいないけれども、ぜんぜんそんなものでは無かった。
そんな「何か」に触れることが出来て、改めて自分を見つめ直す素晴らしい機会を頂いた気がします。
みんなある意味、「自分」を演じているわけですが、今後どう演じ続けるにしてもその前に一度、
自分の起点を確認しておく必要があるのではないかと、僕なりに感じました。
まだまだ自分では咀嚼出来ていませんが、「自分の本質」に関わるヒントを頂いた2日間でした。
自社でも展開する予定ですが、次回の同友会企画も是非参加させてください。
③Nさま 女性
おかげで、とても実りある2日間を過ごすことができました。
いつもは研修する方の私ですが、完全な参加者として、本当に楽しみましたし、たくさんの気づきも得ることができました。
久しぶりに思いっきり子供になれる時間!
楽しすぎて、夜は大浴場に入った後はバタンキューだったのが心残りです、
もっと皆さんと話したかったです。
参加されている皆さんが個性的すぎて(人のことは言えませんが(笑))そこがまた最高でした!
本当にありがとうございました。
④Wさま 男性
急遽初日だけの参加になってしまったこと残念ですが実りある合宿でした。
一番最初に久保さんが言ってた『伝える』と『伝わる』の違いにハッとなりました。
普段の社内の会話の中でいかに自分がただ伝えていただけなのか。
相手の話もただ聞いていただけなのか。
反省しました・・・。
自分を理解してもらう、相手を理解しようとすればするほどよく聞き、深堀し、双方向のコミュニケーションが大事と改めて感じました。
共育委員会、最高ですねー!
⑤Dさま 男性
とても幸せな、そして贅沢な時間を知っている人、始めての人、参加全員と共有出来ました感謝申し上げます。
セミナー中 会社に置き換えたり、従業員、下請なんかにダブらせたり、人事効果はこんな風にすればとかとても良い刺激勉強再認識しました。
また、何年後かに、出来る限り同じ参加者と同じ場所でお会いできる事を願って。